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口の中を噛んでしまった!その時の応急処置と早く治す方法
食事中などに、うっかり口の中を強く噛んでしまった時の、あの激しい痛み。傷口からは血が滲み、どうすれば良いのかとパニックになってしまうこともあるでしょう。しかし、慌てずに適切な応急処置を行うことで、痛みを和らげ、その後の治りを早くすることができます。まず、口の中を噛んでしまったら、すぐに清潔な水や、ぬるま湯で口をゆすぎましょう。これは、傷口についた食べかすや細菌を洗い流し、感染を防ぐために非常に重要です。この時、刺激の強い洗口液や、塩水などを使うのは避けましょう。弱った粘膜をさらに傷つけてしまう可能性があります。出血がある場合は、清潔なガーゼやティッシュを小さく丸め、傷口に直接当てて、5分から10分ほど軽く圧迫します。ほとんどの出血は、これで止まるはずです。もし、30分以上たっても血が止まらない場合や、傷が非常に深い場合は、速やかに歯科や口腔外科を受診してください。応急処置が終わったら、次は傷を早く治すためのケアに移ります。最も大切なのは、「傷口を刺激しない」ことです。治りかけの傷は、気になって舌で触ったり、指でいじったりしたくなりますが、これは絶対にやめましょう。細菌が入り込み、治りが遅くなる原因となります。食事も、傷が治るまでは、香辛料や酸っぱいもの、熱すぎるものといった刺激物を避け、おかゆやスープ、ヨーグルトなど、柔らかくて栄養のあるものを選びましょう。そして、忘れてはならないのが、「口の中を清潔に保つ」ことです。食後は必ず歯磨きを行い、口の中に汚れが残らないようにします。ただし、歯ブラシが傷口に当たらないように、優しく慎重に磨くことを心がけてください。さらに、粘膜の修復を助けるビタミンB群(特にB2、B6)を多く含む、豚肉やレバー、卵、納豆などを食事に取り入れたり、十分な睡眠をとって体の免疫力を高めたりすることも、回復を早める上で非常に効果的です。もし、痛みが強かったり、数日たっても治る気配がなかったり、あるいは傷口が白く膿んだようになってきたりした場合は、感染を起こしている可能性があるので、必ず歯科医院を受診するようにしましょう。