-
血餅に関する素朴な疑問にお答えします
抜歯後、血餅と向き合う日々の中で、様々な疑問や不安が湧いてくることでしょう。ここでは、多くの人が抱くであろう素朴な疑問について、一つ一つお答えしていきます。「血餅の表面が白くなってきたけど、これって膿ですか?」これは非常によくある質問です。抜歯後数日が経つと、血餅の表面が白や黄色っぽい膜で覆われることがあります。これは多くの場合、膿ではなく「フィブリン膜」と呼ばれる、傷が治る過程でできる正常な組織です。かさぶたが白っぽくなるのと同じようなものなので、心配はいりません。ただし、激しい痛みや強い臭いを伴う場合は、感染の可能性もあるため歯科医院に相談しましょう。「血餅が少し取れた気がするけど、大丈夫?」これも心配になるポイントです。血餅の表面がごく一部、米粒程度欠けたりすることはあり得ます。それで激しい痛みがなく、大部分が残っているようであれば、過度に心配する必要はありません。体が自然に修復してくれます。問題なのは、血餅がごっそりとなくなり、穴の底にある骨が見えるような状態です。痛みが強くなってきたら、ドライソケットのサインかもしれません。「いつから普通の食事に戻せますか?」抜歯後1週間程度が経過し、痛みがほとんどなくなれば、少しずつ普段の食事に戻していくことができます。ただし、いきなり硬いものを患部で噛むのは避け、柔らかいものから徐々に慣らしていくのが賢明です。穴が完全に埋まるまでは、食べかすが詰まりやすいので、食後の丁寧なうがいを心がけましょう。「食べかすが穴に入ってしまったらどうすればいい?」無理に爪楊枝などで取ろうとするのは絶対にやめてください。粘膜を傷つけ、感染の原因になります。優しくうがいをすれば、自然に出てくることがほとんどです。それでも取れない場合は、次回の診察時に歯科医師に相談して取ってもらうのが安全です。これらの知識は、あなたの不安を和らげる助けになるはずです。しかし、最終的な判断は自己判断せず、必ず専門家である歯科医師に確認することが最も大切です。