口のネバネバとした不快感は、日々の生活習慣を見直すことで、大幅に改善できる可能性があります。専門的な治療が必要な場合もありますが、まずは自分でできる対策を実践してみましょう。今日から始められる、口のネバネバを解消するための5つの習慣をご紹介します。第一に、「丁寧な歯磨きと補助清掃用具の活用」です。ネバネバの元となる細菌の塊、歯垢(プラーク)を徹底的に除去することが基本です。歯ブラシだけでなく、歯と歯の間の汚れを落とすために、デンタルフロスや歯間ブラシを必ず併用しましょう。特に、寝る前の歯磨きは時間をかけて丁寧に行うことが重要です。第二に、「舌の清掃」です。舌の表面にある舌苔(ぜったい)も、細菌の温床となり、ネバネバや口臭の原因となります。舌専用のブラシや、柔らかい歯ブラシを使って、奥から手前に向かって優しく撫でるように清掃しましょう。ただし、強くこすりすぎると舌を傷つけてしまうので、一日一回程度で十分です。第三に、「唾液の分泌を促す」ことです。食事の際は、よく噛むことを意識しましょう。噛むという行為が、唾液腺を刺激し、サラサラとした唾液の分泌を促進します。また、梅干しやレモンなど、酸っぱいものを想像するだけでも唾液は出てきます。唾液腺のある耳の下や顎の下を優しくマッサージするのも効果的です。第四に、「こまめな水分補給」です。体が水分不足になると、唾液の分泌も減ってしまいます。特に、利尿作用のあるコーヒーやアルコールを飲んだ後は、意識的に水を飲むようにしましょう。一度にがぶ飲みするのではなく、一日を通してこまめに口に含むのがポイントです。最後に、「鼻呼吸を意識する」ことです。口呼吸は、口の中を乾燥させる最大の原因の一つです。日中はもちろん、睡眠中も口が開いていないか意識してみましょう。鼻炎などで鼻呼吸が難しい場合は、耳鼻咽喉科の受診も検討してください。これらの習慣を継続することで、あなたの口内環境はきっと良い方向へと変わっていくはずです。
今日からできる口のネバネバを解消する生活習慣