口の中のネバネバとした不快感。その根本的な原因は、唾液の量が減ったり、質が悪くなったりすることにあります。逆に言えば、サラサラとした質の良い唾液をたっぷりと分泌させることができれば、ネバネバの問題は大きく改善します。ここでは、今日から実践できる、サラサラ唾液を出すための具体的な方法をご紹介します。まず、最も簡単で効果的なのが「よく噛むこと」です。食事の際に、一口あたり30回程度を目安に、意識してよく噛んでみましょう。噛むという機械的な刺激が、耳の下にある耳下腺という最大の唾液腺を刺激し、水分量の多いサラサラとした唾液(漿液性唾液)の分泌を促します。ガムを噛むのも良い方法です。特に、キシリトールガムなど、砂糖を含まないものを選びましょう。次に、「唾液腺マッサージ」も非常に有効です。唾液腺は主に、耳の下(耳下腺)、顎の骨の内側の柔らかい部分(顎下腺)、そして顎の先端の真下(舌下腺)の三箇所にあります。これらの場所を、指の腹を使って、優しく円を描くようにマッサージします。それぞれ10回程度、気持ち良いと感じる程度の強さで行いましょう。じわっと唾液が出てくるのを感じられるはずです。また、舌を意識的に動かす「舌の体操」も、唾液の分泌を促します。口を閉じたまま、舌で歯の表面をぐるりと一周なぞったり、上顎や頬の内側を押したりしてみましょう。舌を動かすことで、舌下腺が刺激されます。食生活では、酸味のあるものが唾液分泌を促進します。梅干しやレモン、酢の物などを食事に取り入れるのがおすすめです。ただし、酸は歯を溶かすリスクもあるため、食べた後は水で口をゆすぐなどのケアを忘れずに行いましょう。そして、忘れてはならないのが、こまめな水分補給です。体の水分が不足すれば、当然唾液も作られません。喉が渇いたと感じる前に、少しずつ水を飲む習慣をつけることが大切です。これらの方法を組み合わせることで、あなたの口の中は、サラサラ唾液で満たされ、ネバネバとした不快感とは無縁の、快適な状態を取り戻すことができるでしょう。
ネバネバ解消は唾液が鍵!サラサラ唾液を出す方法